
北海道胆振東部地震から一ヶ月。
相変わらずインバウンドを中心とした観光客は激減している状態が続いています。
現在行っている「元気です北海道」運動を始め、観光に来ても大丈夫!と、官民一体でアピールすることは、とても大事です。
確かに狸小路や北海道神宮等観光地を歩いても、インバウンドの団体客は激減しています。
しかしをよく見ると、インバウンドの個人客は結構来ているんです。
私の提言は、「こんな状態にも係わらずいらっしゃっている観光客(特にインバウンド)にこそホスピタリティを発揮しましょう!」というものです。
と大袈裟なことを言いましたが、私が行っていることはホントに「小さな親切」レベルの行為です。
それも、観光客(特に外国人)に声を掛けるって(特に英語が全く駄目な私は)ハードルが高いので、自分で実行時の判断基準を決めています。
①自分自身が休日の時、もしくは時間的余裕がある時のみ行う(緊急時除く)
②対象は個人客のみ(団体客に行っていたら際限がない)
③行為は記念写真を撮ってあげる、もしくは明らかに困っていると思われる時のみ声を掛ける
これならハードルが低いので、シャイな(?)私でも自然とできます。
昨日は登山で大倉山展望台に上がった時、若いアジア人男性二人組がお互いの写真を撮りあっていたので、声を掛けたのです。(と言ってもジェスチャーですw)
ものすごく喜んでくれました。
お二人はマレーシアから来た方でした。
私の格好を見て、山登って来たのか?と聞かれた(気がした)ので、三角山を指さし「あのマウンテンからWalkしてきた」というと驚いていました。
彼らは「僕たちはロープウェイで来たよ」と言って大笑いです。
最後、笑顔で手を振って別れました。
私が使った英語は
Where are you from?
と
Have a nice trip!
だけ。
行動もハッキリ言って、「親切」と言うのもおこがましいレベルです。
でも道民の10人に一人、いや百人に一人が、今来ている観光客に同じことを行ったとしたらどうでしょう?
凄い口コミが広がると思いませんか?
自分たちで「もう大丈夫だから来て来て!」と発信するのと、実際旅行した地元の人が「北海道皆親切で快適だった!全然心配ないよ!」って発信してくれるのと、どちらが信頼性があるでしょうか?パワーがあるでしょうか?
持続的に売れるために、「売り込み」より「ファン作り」が大事なのは、現代マーケティングで常識です。
団体客が少ない今こそ、我々も行動を起こしやすいとおもいます。
そして実際に触れ合う機会を増やすことで、観光客が増えることに難色を示していた一部の市民感情も変化することでしょう。
そうすることで再度観光客が増加した時に、今までの北海道と一味違うホスピタリティの展開が可能になり、更にファンが拡大すると思うのです。
