「思いを馳せる」〜新年の抱負に変えて

あけましておめでとうございます!

 

今年も、サービス業の現場が変わる人材育成を通じて、北海道のホスピタリティ向上を目指して参ります。

 

どうぞ宜しくお願いいたします。

 

その決意を新たにするような出来事が、年末年始にありました。

横断歩道で信号待ちしていたときのことです。

 

国道で停止している車から運転手が降りてきて、隣の車の運転席側のガラスを激しく叩いて「降りろ!!」と怒鳴っているのです。理由は分かりません。

 

 

 

結局運転手は出てこないで、信号が青になりそのまま発進し事なきを得ましたが、非常に恐怖を感じました。

 

何故ならその日は、例の煽り運転による死亡事件で、裁判所が判決をくだした日だったのです。

 

それなのに、このようなことが現実に起きているとは…。

 

 

それから数日後、私が運転している時のことです。

 

夜間、それも吹雪の中で自転車を走らせている年配の人がいました。

それも車道を走っていて、いきなり横断歩道の無いところで、渡り始めたのです。

すぐ近くに横断歩道があるにもかかわらず。

 

慌ててブレーキを掛けクラクションを鳴らしたところ、それが気に入らなかったのか、こちらを向いて何か怒鳴っています。

 

今度はとても悲しい気持ちになりました。

 

私が子供の頃は、大人はルールを守る人が大多数でした。

年配になればなるほど、特にです。

他人の子供でも、ルールを破れば叱ってくれたものです。

しかし今は、大人でも自分の都合、自分の価値観だけで行動する人のなんと多いことか!

 

私の好きな日本語で「思いを馳せる」という表現があります。

 

ホスピタリティとは、自分の都合や価値観だけから思考し行動するのではなく、他人に対し「思いを馳せる」ことだと思うのです。

「思いを馳せる」とは、本来は遠方の人に対して思いを巡らし想像するという意味ですが、現代は近くにいる人でも、心の距離がとても遠く感じるので、今はピッタリな気がします。

 

皆さんも、今年は今までより少しだけ強く、人に対して思いを馳せてみませんか?

 

*ホスピタリティについて、拙著「おもてなしを売上に変える技術」に詳しく書かれています。

ご興味をお持ちの方は、是非お読みください!!