
前回は問題とは何か、つまり問題の定義についてお伝えしました。
しかし厳密に言うと問題には2種類存在します。
図をご覧ください。
図の左側は「発生型問題」、普段一般的に問題と言われている問題です。
前回の例で言うと、一本道を使ってB地点に行けるという「あるべき姿」から、
岩が落ちてきてB地点に行けなくなった逸脱した状態。
右は設定型または発見型問題と呼ばれている問題です。
現状まだ逸脱した事案は発生していない状態です
道路に岩は落ちてきていないし、通行止めにはなっていないのでB地点に行くこともできます。
しかし、現状の「あるべき姿」から更に「より理想を目指した状態」を考え設定するのです。
この2つの問題の特徴を
解決策の違いでみていきましょう
発生型問題の解決はマイナスをゼロベースに戻すことです。
また前回の
「毎日B地点に行かなくてはいけないが、岩が落ちてきて行けなくなった」
例で考えると…
岩を取り除く、岩が落ちないように法面工事をするなどです。
答えはある程度限定されます 。
誰が考えても、答えに大きな差は出ません。
そして、ほとんどが対処療法になるので、
多くのケースで根本解決できないこと。
多くの道で、また落石が発生するのです。
しかし設定型(発見型)問題はより理想の姿を設定するのですから
迂回路を創る、道を使わずドローンで飛ぶ、
いや最初からB地点に行かなくて済むような仕組みを作る
などなど答えは無限にでてきます
そしてなによりも発見型問題を解決することは
問題を根本解決できるのです。
行かなくて済む仕組みを作れば、どんな落石やトラブルが発生しても
無問題です。
いわゆる業務改善・業務改革に繋がります。
今の時代は、これからどんな事が発生するのか?を想像し
その未来に対応したあるべき姿を考える
設定型(発見型)問題解決を実行に移すべきです。
そうしないと日々、発生型問題に追われてしまいます。
組織の目的達成のために、設定型問題に取り組んで行くことが重要なのです。
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