
昨日ツイッターで「マナー講師」というワードがトレンド入りしていました。
TVで有名マナー講師がマスクマナーを語ったことが炎上していたのです。
なんと河野行革大臣まで反応「ヤメレ」とツイートしました。
そのマスクマナーとは
薄いピンクが○、濃いピンクは×
黒マスクに白シャツ×、黒マスクに黒スーツ○
イラスト・柄入りマスク×、会社のロゴ入りマスク○
その理由は、
薄いピンクのマスクは「好印象」だからOK
濃いピンクのマスクは「威圧感を与える」からNG
黒マスクに白シャツは調和していないからNG
黒マスクに黒スーツはOK
イラストや柄の入ったマスクは「相手に気を使わせる」からNG
だそうです。
私は基本的に接遇マナー研修を行っていませんが、
オファー先からリクエストがある時だけお伝えしています。
その時に必ず伝える重要なことは
マナーがなぜ必要かということです。
理由は
歴史や伝統で確立された形式や方法を用いることで
相手(お客様)に歓迎の意や、感謝と思いやりで接していることが
より早く効率的に伝わるから
とお話しています。
お買い物していただいて、お釣りを渡す時
・無表情で片手で「あざっした」といって渡すのか
・笑顔で両手で「ありがとうございました」とお辞儀して渡すのか
どちらが感謝の気持ちが伝わるかということです。
この定義から考えると
私が勤めていた数年前まで、百貨店やホテルでは接客時マスクをすること自体が禁止でした。
いくらインフルエンザが流行ろうが、自分が風邪で喉が痛くてもできなかったのです。
(今考えるとそれも酷い話ですね)
だから「マスクマナー」なるものは、まだ歴史も伝統でも確立されていないのです。
ということは
相手に「伝わらない」
ということになります。
以前にも炎上したマナー案件として…
・お酒をお酌する時、注ぎ口から注いではイケない→注ぎ口は円(縁)の切れ目であることから相手に失礼に当たる
・印鑑を押す時、左に少し傾ける→上司にお辞儀しているように見える
というのもありました。
これも同様に
相手に「伝わらない」のです
(既に組織風土になっていれば別ですが)
相手に「伝わらない」マナーは意味がありません。
こういった、「伝わらない」とんでもマナーの流布はもちろん問題ですが、
当然歴史や伝統もアップデートされていきます。
マナーも「伝わる」ものだけにアップデートすべきだと思います。