
先週から学んでいるマーケティングの備忘録、第二回です。
マーケティングは1.0から現在の4.0に進化していますが、前のバージョンの要素を引き継ぎながら、新たな要素が足される形になります。
いきなり前のバージョンがゼロになるわけではありません。
製品中心に消費者志向の要素が補完され、3.0で価値主導がプラスされ、更に現在4.0ではシェア志向が足されて、という風にマーケティングが進化していきます。
4.0での価値提案を表すキーワードに「WOW!」(驚き、感動の体験価値)があります。
WOW!を作り出すために、様々なマーケティングリサーチが行われています。
しかし、中々上手くいかないケースも多いようです。
原因として、何故行うのか、何のためにするのか、その結果をどう利用するのかが明確になっていないことが考えられます。
その為には、必ず自分で仮の答えを言語化=仮説を立てることが大事なのです。
リサーチを効果的にするためには「Insight(本心の洞察)が必要です。
よくある手法のグループインタビューでこんな例があるそうです。
食器メーカーが新商品の黒い四角い食器を開発し、グループインタビューを行い意見を聞きました。
すると、カッコイイ、斬新だ、家もこれにしたい等絶賛だったそうです。
インタビュー後、お土産に既存商品の白い丸皿と、新商品の黒い四角い皿好きなのを選んでもらった所、全員が白い丸皿を持って帰ったそうです。
グループインタビューだけではInsightが聞けないことが多いのです。
やはり関係性を作ってからホンネを聴くデプスインタビューや、観察調査等を組み合わせることが大事になりそうです。
そしてインタビューの答えから、抽象化してラベリングするコーディングも重要です。
サントリーのペットボトル茶「伊右衛門」の場合、40〜50代男性のインタビューで心が安らぐ、ホッとするなどの言葉が頻出したそうです。そこで付けたラベリングが「大人の哺乳瓶」
味だけでは無く、ペットボトル自体の肌触りや形状、CMコンセプトまで見直すことになりました。
このように進化していくマーケティングは、以前のように単純に「4P」を極めることではなく
product製品→Customervalue顧客にとっての価値
price 価格→cost 顧客にとってのコスト
Place流通 →Convenience 顧客利便性
promotion販促→Communication 顧客とのコミュニケーション
4つのCの視点が重要になるのです。
*写真はらーめん木曜日のつけ麺です。
ワンコインでクオリティの高いラーメンを出すコチラは、価値と価格はバッチリなのです。