
とても恥ずかしい話ですが、ブログ読者の皆様にだけ告白します。
私、箸使いが下手なんです。
ずっとコンプレックスがありました。
何度か治そうとしたのですが、中途半端にやめてしまい、下手なままだったのです。
ところが昨年、お誘いを受けて超高級和食店に行く機会ができました。
寿司なら手で食べて誤魔化せる、しかし和食店では…。
このままではいけないと思い、箸使いを正しく治そうと一念発起したのです。
まず正しい知識を得ようとしました。
これはYouTubeを探すと、簡単に出てきます。
若い時も治そうとしたのですが、当時は本しかなく、持ち方のニュアンスが良く理解できませんでした。
動画は、本当に理解しやすいですね。
皆様が部下に仕事を教える際、まだ紙のマニュアルを使っているなら、動画で教える形に変更してみては如何でしょうか。
さて原理は理解できたので、今度は実際に行動です。
やってみると、中々できません。
特に、下の箸。
親指と人差指の間の筋肉が弱く、挟むチカラが弱いのです。
そのため上手くモノを掴むことができません。
それから毎日懸命に練習しました。
と言いたいところですが、人間の習慣って凄い(怖い)です。
ちょっと気を抜くと、以前の間違った持ち方を行っているのです。
何故、間違った持ち方をするのか?
答えは「慣れていない」からです。
「違和感」を感じるから、無意識に前のやり方に戻ります
結局、慣れている今までのやり方が、「楽」だからなんですね。
ホスピタリティも全く同じ。
今までと違う接客をすることに慣れておらず、スタッフが違和感を感じてできないのです。
同じやり方(マニュアルどおり)のほうが楽なので無意識に戻ります。
いつも私が言うのは、ホスピタリティは筋肉です。
「おもてなし筋」と言ってもいいでしょう。
筋肉は毎日鍛えると肥大します。
スポーツも上手に行えるようになるのです。
しかし、「慣れてない」から「楽」だからと言って、鍛えないと、筋肉は小さくなります。
上手く動かせなくなるのです。
意識して毎日少しづつ鍛えることでしか、おもてなし筋は肥大しません。
一回やって失敗した、一ヶ月続けたけど定着しない、で諦めないで欲しいのです。
そこで重要なポイント。
放置すると人間は楽な方を選びます。
だからこそ、ホスピタリティを組織風土にするためには、リーダーの理解と叱咤激励が必要なんです。
ホスピタリティ研修を現場の部下にだけ受けさせて、リーダーが理解しないでいると、その組織にホスピタリティが根付くことはありません。
まずリーダーが率先してホスピタリティを理解し、正しい行動をできるようにする。
これがとても大切です。
そうすることで、他のスタッフもハッと思い出すのです。
意識して正しい手法を行おうとします。
もう一点、慣れていない違和感を感じる行動をする時、人は不安になります。
そんな時も、リーダーが「大丈夫だから安心して!」と、背中を押してあげることが大事なんです。
そこまでリーダーがフォローして、組織全体に意識が定着します。
是非、リーダー自らホスピタリティ学び、行動を起こしてください。
私もそのお手伝いさせて頂きます。
ちなみに私の箸使いですが、意識して毎日少しづつ練習して、一年たって多少はまともになってきました。
まだまだ上手くなった!と、言えるレベルではありませんが(涙