「地域の価値」とは?〜地域資源から「価値」ある商品をつくるには?④

らーめん銀波露の辛らーめん味噌に、ぱいくぅ(豚バラを揚げたもの)トッピング。見た目ほど辛くなく、美味しいです。焦がし醤油しか頼まなかったのですが、コチラも選択肢になりました♪
らーめん銀波露の辛らーめん味噌に、ぱいくぅ(豚バラを揚げたもの)トッピング。見た目ほど辛くなく、美味しいです。焦がし醤油しか頼まなかったのですが、コチラも選択肢になりました♪

 

 

またまた北海道もマンボウになってしまいました。

せっかく頂いていたリアルな場での案件も中止や延長です。

おかげでブログが書けます

この機会に音声配信にもチャレンジしようか思案中です。

 

 

さて前回はマーケティングにおける「新しい価値」の必要性と、それを創るヒントとして「コトラーのマーケティング理論」を(本当にザックリと)お伝えしました。

今回はいよいよ地域の価値とは何か?考えてみましょう。

 

 

<地域の価値とは?>

 

何年か前の北海道のアンケート調査ですが

 

 

北海道観光においての

訴求価値(旅行前に感じている価値)

1位 特産品・土産物

2位 自然

3位 名所・観光地  なんですね。

 

 

しかし体験価値(旅行後に感じた価値)は全く違っていて

 

1位 他にはない体験

2位 癒やしてくれる

3位 季節感を感じる

 

 

他にはない体験→これこそが最近よく聞くニューツーリズム

なんですね。

 

もう少し細かく言うと…

今迄の観光のメインは 「物見遊山・消費型観光

→地域にある珍しいものを見に行ったり、消費したり、同じようなところに行って誰もが画一的な旅を楽しむ

ことだったんです。

 

しかし今は ニューツーリズム「テーマ性のある新しい体験型の旅行

そこでしか得られない地域の深い知識の学びや、

地域の方との交流を軸とし、

地域の生活環境を楽しむ 観光

に変化しているんです。

 

 

これは観光に限った話ではなくて、商品も同じです。

今の時代、商品・サービスの機能自体で購買意欲が生まれることは極端に減っています

 

その商品によって、買った人がどんな体験や経験をできるのかが大きなポイントになっているのです。

 

 

そしてその体験型観光を創るには

地域資源から輝く原石を見つけ出し、加工して地域の価値を高める

ことが必要になります。

 

まずは自分達の地域資源の棚卸しをしましょう。

 

ワールド・カフェみたいなワークショップで地域資源を探しましょうというと

出てくるのはどうしても特産品中心となります。

しかし下図をご覧ください。

これは「いちから見直そう!地域資源〜資源の付加価値を高める地域づくり」(三井情報開発株式会社総合研究所)を参考に、

要素を細分化したツリーを作成してみたものです。

 

如何ですか?

実は地域資源と一口で言ってもこれだけの要素があるのです。

 

 

ではせっかくの機会ですから、ツリーを見ながら下の表に皆さんの地域資源を記入してみてください!

 

沢山書けましたか?

次回は、この棚卸しした地域の資源を新しい価値に変えるにはどうしたら良いか?

を考えてみたいと思います。

 

 

 <おまけ:ロジックツリー>

ちなみにご存知かもしれませんが、この地域資源の分類で使用した図はロジックツリーと言います。

論理的思考を助ける便利なツールなので普段から習慣化することをオススメします。

 

ロジックツリーのメリットは

問題発見にも、根本原因の追求にも、解決策の発案にも使える便利なツールなんです

 

・ロジックツリーの使い方

① 要素を分解することで全体像が把握できます 

→「何と何?」と問いかけ要素を分解していくので「Whatツリー」といいます

 

② 根本原因の特定がしやすくなる 

→問題に対して「なぜ?なぜ?」で深堀り分析していくので「Whyツリー」と言います(トヨタのカイゼンでお馴染みですね)

 

 課題解決策のアイデア創出が捗る 

→課題に対して「どうやって?どうやって?」で発案するので「Howツリー」と言います。

 

・ロジックツリー作成の留意点

①各階層の要素のレベルが揃っていること

②各階層の項目数は2~5くらい(右端が具体的レベルに結びつくまで増やす)

③要素をモレなくダブりなく整理されていること、MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)とも言います

→やってみると分かりますが、ダブらずに作るのは難しいです。

最初は要素にモレが無いか?を重視して作ってみましょう。

 

ロジックツリーは問題解決だけではなく、伝わる文書作成やプレゼンの構成を考えるのにも役立ちます

是非チャレンジしてみてください!