
先日小樽市 小樽地域雇用創造協議会様からのご依頼で、観光力向上セミナーに2日間登壇しました。
大きなテーマとしては観光における「マーケティング」です。
魅力ある商品やサービスをつくり、来てもらうよう情報発信を行い来てくれたお客様にホスピタリティあるサービスを提供する。
この流れで体験してきたことをお伝えしようと思いました。
初日セミナーのテーマがまさに「地域資源を活用した商品づくり」というテーマで依頼されたのでした。
私はタイトルに「価値」を加えるようお願いしました。
これまでに地域資源活用した商品は沢山ありますが、出てきている商品に価値を感じないケースが多いからです。
この時にお話した内容をお伝えしていこうと思います。
<マーケティングのおさらい>
普段何気なく使っている「マーケティング」という言葉
皆さん、マーケティングとは一言でいうと何ですか?
調べること?広告をうつこと?
意外とあやふやではありませんか?
マーケティングという言葉は、何人かが定義をしてきました。
いくつか紹介したいと思います。
ドラッカーはマーケティングの定義として
マーケティング(marketing)とは、企業や非営利組織が行うあらゆる活動のうち、
「顧客が真に求める商品やサービスを作り、その情報を届け、
顧客がその商品を効果的に得られるようにする活動」の全てを表す概念である。
と定義しています。
作って→情報発信して→顧客に得てもらう「全ての活動」とという点がポイントです。
作ることだけでなく、広告を打つだけでなく、その一連の活動全てと言っています。
更にドラッカーはマーケティングの目的として
「マーケティングの目的は、セリング(単純な販売活動)をなくすことである
顧客について充分に理解し、顧客に合った商品やサービスが自然に売れるようにすることなのだ」
とも言っています。
売り込まなくても勝手に売れるようにするためと言っているのです。
そうです。
マーケティングとは勝手に売れる仕組みづくりのことをいうのです。
マーケティング協会も定義を出しています。
マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって
価値のある提供物を創造し・伝達し・提供し・交換するための活動であり、
一連の制度、そしてプロセスである AMA(米国マーケティング協会、2007定義
そして、マーケティングの神様フィリップ・コトラーは
マーケティングとは、製品と価値を生み出して他者と交換することによって、
個人や団体が必要なものや欲しいものを手に入れるために利用する社会上・経営上のプロセス。
と定義しています。
マーケティングとは突き詰めると
価値を交換することなのです。
次回はこの価値について考えてみましょう。