「サービス」と「ホスピタリティ」の違い②

「サービス」と「ホスピタリティ」の違い①の続きです。
前回はホスピタリティ(歓待)の起源は、「敵」を歓待することにあった、という所まででした。

大袈裟なようですが、現代のホスピタリティ産業も同じだと思います。
例えばホテルでもお客様は、宿泊者カードに名前を書きますが、偽名かもしれません。
とんでもないテロリストや犯罪者かもしれません。
しかし、我々はそんなお客様を、徹底的に満足させる歓待を行わなければいけません。

ホスピタリティを行うこと=目の前に居る「敵」を歓待するということは、常に命がけで行う必要性があるのです。

そんな大変なホスピタリティの風習は、歴史が変わっても絶えることなく続き、世界中で見られます。
それは何故か?
敵と飲食宿泊を共有することで、お互いの異文化・情報交流を促し、新たな技術や文物をもたらし、お互いの繁栄に寄与できたのです。
敵に対して「戦う」以上のメリットができたのです。

そして、これこそ究極の「積極的平和主義」だと思いませんか?


次に「サービス」の起源をみてみましょう。

旧ラテン語「セルヴィタント=奴隷」が語源です。

奴隷ですから、主人と奴隷で上下関係が発生します。
奴隷には、必ず達成すべきノルマがあります。
そして奴隷に自由はなく、規則に縛られます。

その後、キリスト教が生まれると、派生語として「Serve=(神に)仕えるもの」へとなります。
神事祭事を取り仕切る人という意味です。
そして、その祭事の手順を書かれたものが「Manusマヌス=マニュアル」の語源となるのです。

何となく、見えてきましたね。

要するに、サービスの起源は、「上下関係」の中で、「マニュアル通り」に、「ノルマを達成」させることと言えるでしょう。

これでホスピタリティが、元々「心からのサービス」では無いことが、お分かり頂けたかと思います。
このように「サービス」と「ホスピタリティ」は、最初から全く違う概念なのです。

(続く)

今年も、さっぽろ雪まつりが開催されました。
巨大雪像を見て、極寒の中で味わうビールや北海道グルメは堪りません。