地域活性化のため、各自治体で色々なイベントが花盛りです
大型の人気イベントも増えてきました 成功すれば認知度を上げ、地域のファンを増やすチャンスです。しかし、イベントの混雑時、ホスピタリティの無い対応は、逆に大量のファンを失うことにもなりかねません。そして、残念ながらホスピタリティに欠けるイベントが多いのも事実です。実際に、皆さんの中でも、対応が上手くいかなくて困った経験をされた方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、イベントを成功させる原則をお伝えしたいと思います。
私が、今年一番素晴らしいと思ったイベントは、ちょっと前になりますが、羽幌町の「甘エビまつり」です
当日、私は目玉の甘エビを買うために、早朝く販売会場である道の駅の駐車場に着きました。しかし、巨大な駐車場は、既に人の行列でびっちり埋め尽くされています。
その行列は駐車場を出て、道の駅の建物の脇に延々と繋がっていました。
ようやく「最後尾」の看板を持っているスタッフが居て、そこに並びました
私は心配になり、スタッフに「まだ買えるんですか?」と尋ねました。
するとスタッフが笑顔で「大丈夫です!必ず買えます!」と力強く言うのです。
間もなく販売は開始されました。拡声器等の大音量で誘導していないので、とても静かでストレスがありません。
あれだけの行列にも関わらず、販売開始から20分程度で買うことが出来ました。大変な来場者数(2日間で5万人)でしたが、周りから不平不満やクレーム等の声も無く、非常に心地良く過ごせました。
この時の状況を分析してみると、そこには「イベント成功の3原則」が見えてきます。
一つ目の原則は「オペレーション」です。
シンプルなのです。人は普段の行動の8割は習慣で動いていると言われています。ですから、なるべく来場者が考えないでも動けるように、オペレーションをシンプルにすることが大事です。それだけでトラブルが防げます。そして提供する側の労力も減ります。
エビ祭りの場合、商品は箱売りの海老一つだけです。サイズの普通と特大を選ぶだけです。
すると行列を何種類も作らなくて済みます。会計時にサイズを言って代済みのカードを貰い、渡し口で貰うだけの、とてもシンプルなものでした。
二つ目は「インフォメーション」です。
特に視覚情報、表示をキッチリすることが重要です。
一方、聴覚情報はどうでしょう?勿論、アナウンスなど音で誘導することも最低限必要です。しかし、その場に居て音量が届く人にしか聞こえないこと、そして音は発すると同時に消えて残らないことが欠点です。
すると情報にムラが起きます。「言った」「聞いてない」の苦情が起きやすくなります
そして、大音量の誘導や注意はその場の雰囲気を壊します。
視覚情報によるインフォメーション。分り易い案内表示をしっかり目につくところへ設置するのがオススメです。
最後の三つ目は「コミュニケーション」です。
先程のインフォメーションは、主催者側からの一方通行の情報です。
万全を期しても、相手の受け取り方の相違や情報不足は起き得ます。
それを補うのは、やはり最終的に人対人同士、双方向のコミュニケーションなのです。
良好なコミュニケーションこそが、イベントのホスピタリティのポイントであり、参加者の満足度を向上させる最高の手段なのです。
勿論、その為には会話の内容を想定して、正しく返答出来るように情報をインプットしておく必要があります。
甘エビ祭りの時、最後尾に並んだ私に、笑顔で「この場所でも買えますよ!」断言してもらうことで不安は無くなりました。
このイベント成功3原則(私は「3つのション」と呼んでいます。ネーミングがイマイチですが…)を守っていただければ、きっと地域のファンが増える効果的なイベントになること間違いないでしょう。
購入した甘エビと行列の模様です。
海老は希少な大サイズを選びました。鮮度バツグン!まだ生きているものもいました。
来年も行こうと思います。
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