このブログがキッカケで、来年からある雑誌のコラムを連載することになりました。
と言っても自治体職員向けのものですが・・・。
ここ数日、色々と書く内容を考えていますが、こんな時に限って不適切な内容ばかり思い浮かんでしまいます。
「常識を疑え」とか「情報を鵜呑みにするな」とか・・・。
と、言う事で雑誌に書けそうに無いこのテーマを、コチラに書いてしまいます。
例えば、観光振興におけるインバウンド(外国人観光客)政策。
観光カ○スマと呼ばれる方や、偉い先生と呼ばれる方は、どんな小さい町に行っても「これからはインバウンドを呼んでおもてなししなければ」と言います。
そして多くの自治体が実行に移そうとしています。
しかし、本当にそうでしょうか?
勿論、国の政策に異を唱える訳ではありません。
札幌や函館等観光の素地が出来ていて、マーケットの大きい大都市は進めるべきだと思います。
しかし、初めて観光を利用したまちづくりを行う小さい地域が、いきなりインバウンドを呼ぼうと言うのは無謀だと思うのです。
理由は「リスクの高さ」です。
インバウンドは「何か」あれば来なくなります。
今迄の時系列データを見ても、外交問題やリーマン・ショック等発生する度に激減しています。
小規模の自治体で、インバウンドメインの客層にすると、来なくなった時に落ち込み分を吸収するのは非常に難しいと思われます。
そしてインバウンドが戻ってくる時は、信頼関係がより強い地域から戻ってきます。
例えば登別は、何年も掛けて官民一体で、アジア現地でのプロモーションを行っていました。
外交トラブルでインバウンド客数が激減しても、比較的スムーズに戻りました。
それが出来ていなかった他の地域は、何年も苦しむことになりました。
やはり何年も掛けて信頼関係を作るのが非常に重要なようです。
それだけの覚悟やモチベーション、一体感が官民共にありますか?
では、小規模の自治体はどうすれば良いか?
最近、言い古された感は有りますが、「近き者喜び、遠き者来る」に尽きると思います。
これは孔子の言葉で「地元の人が満足すれば、自然と遠くから足を運ぶ人が出てくる」という意味です。
ですから、「地元住民が喜ぶ為にはどうしたら良いのか?」をまず探るべきでしょう。
そうすれば、地元住民のモチベーションが上がり、住民満足度が上がり活気のあるまちとなり、結果、観光客もやって来ると思うのです。
そして観光のインフラが出来てから、インバウンド誘致に向かっても遅くは無いと思うのです。
今、私が「まちづくり」でお手伝いしている所では、この方式で進めています。
あくまでも、これは私見です。今、お手伝いしている所にしても、これが正解か否かは何年か経たないと分からないと思います。
只、「偉い学者の先生が言っているから」、「観光カ○スマが言っているから」常識なんだろうでは無く、必ず反対側の視点で観ることが必要だと思うのです。
写真は最近友達の会社で始めた、イタリアンのお店「トラットリア クジーラ」の名物揚げピザ。
下はお通しで出る「コロン」のパン。かなり旨し。
料理はどれも外れなく美味しいです。オススメ。
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