前回「朝礼やらなくていいんですか?」の続きです
朝礼の効果は沢山有りますが、私が考える大きい効果は2つ有ると思います。
一つは「共有化」、二つ目は「習慣化」です。
まず「共有化」で一番大事なのは、組織の理念や組織目的を共有することです。
以前ホスピタリティ企業として、長野県の中央タクシーの例を紹介しました。
宇都宮社長は毎日毎日、自ら運転手の皆さんに、理念を唱え続けています。
宇都宮社長はこれを「一万回の反復連打」と言います。
『人は10回言って、ほんの一瞬、微風が吹いたか吹かないくらいのものでしょう。
次の瞬間、言われたことはすっかり忘れてしまうでしょう。
百回でも足りません。千回言われて、やっと「そうだな」「大切だな」と感じるかもしれません。でも、まだ行動には現れない段階です。
行動に移すのは一万回です。一万回、それを口にしてからこそ浸透するのです。』
人間は忘れやすい生き物です。
志有る「仕事」も目的を忘れると、あっという間に単なる「作業」となります。
作業は楽しくありません。
そこにホスピタリティが生まれる余地はありません。
朝礼で共有すべきものは、他に
個人の思い
組織の達成すべき目標
連絡事項(=情報共有)
等が有ります。
「習慣化」は業種や組織目的によって様々変わります。
小売業・サービス業等であれば、スキルアップのための教育も有ります。
例えば接遇用語の唱和や笑顔のトレーニング等です。
クッション言葉(恐れ入りますが~等の依頼や謝罪などをする際に添えると、相手の不快感や嫌悪感を和らげる役目をする言葉のこと)は毎日唱和するからこそ、スムーズに口から出るのです。
笑顔もそうです。表情筋が固くなっている人は、自然な笑顔が出ません。
毎日行う事による積み重ねは、物凄く大きな変化となって表れます。
「最初は朝礼行っていたけど、いつの間にか無くなっていた」という組織は要注意です。
習慣化を阻む組織風土が出来てしまっている可能性が有ります。
そして、その原因は行わない事を黙認してきた幹部に大抵問題が有ります。
恐ろしいことに、一旦出来てしまった組織風土は簡単に変わりません。
トップが変わってもです。
北海道の某鉄道会社を見ているとそれが良く分かります。
その為に組織幹部は、「朝礼を行う事が目的」と考えるのでは無く、「朝礼がより良い仕事を行うための手段」と捉える事が大事です。
決して、朝礼は幹部が延々と訓話を垂れ流すことではありません
毎日毎日、顔を突き合わせてのダイレクト・コミュニケーションすることが最も大事なのです。
なるべくメンバーの一人一人が主役になる朝礼を行うことです。

*帯広出張時久々に食べた「みすず」のラーメンです。
ここは、ご年配(失礼!)の女性スタッフによる「ホスピタリティ」が本当に素晴らしい!
セリフでは無い「ありがとうございます。」が聞けるお店です。
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