
先日天塩町役場で「住民協働研修」を行ってきました。
現在私が関わっている、観光振興計画策定の柱となる「かわまちづくり検討委員会」では、既に住民の皆さんが、色々なワークショップで具体的且つ革新的なアイディアを出し、ドンドン前へ進んでいます。
しかし、役場側は関係職員以外何を行ってどんな状況なのか、全く認知されていない状態だったのです。
今後、住民の方がアイディアの実現に向けて役場へ相談しにいっても、職員の方が「?」となると、住民の皆さんのモチベーションが一気に下ることが懸念されます。
本来は先に役場職員の方に学んで頂いてから、住民の皆さんへ広げるべきだったのですが、諸事情で残念ながら順番が逆になってしまいました。
私もカリキュラム中でメインとなる、「ワークショップ」や「ファシリテーション」に関しては、他の自治体でも研修を行ってきました。
しかし、「住民協働」を主眼にしての研修は初めてです。
そこで改めて、住民協働の意義や効果そして課題等を自分の中で整理し、ある程度体系化(と言うほど大層なものでは全く無いですが)出来た事により、新たな学びと気付きが有りました。
人口の大幅減少を始め、この右肩下がりの時代に、今迄の様な「総花的行政運営」は不可能です。
だからこそ、住民自らが考え行動する、「住民自治」は地方自治体の本来の目的にもつながるのです。
今回の研修で一番の目的は、職員の皆さんがそれを理解し、住民協働に対し本気になれるかどうか?ということでした。
正直、受講中の職員の皆さんの反応を見る限り、分かりません。
住民協働を円滑に行うための必要なスキルは幅広いです。
まず、今迄の頭の中だけで考える行政的思考ではなく、もっと身体的直感的に考える「デザイン思考」のスキルが求められます。
そしてその為に「ワークショップ」を行います。
ワークショップを行うにはファシリテーションのスキル、チームビルディングや問題解決の知識に加えて「観る・きく・書く」スキルが必要になります。
正直一日で身につくスキルではありません。
只、住民の「ガス抜き」の為の「似非ワークショップ」が跋扈する中、あまり簡略化して教えるのは躊躇われました。
結果、皆さん途中迄ちょっとハードルが高そうでした。
しかし、後半演習としてワークショップを行い、天塩町の魅力を語ってもらう場面になると一変、全員熱く語り始めたのです。
出席して頂いたのは中堅若手の職員の方が中心で、町外出身者が大半だった為、住民の方とは違う外部視点の意見も沢山出てきました。
私は何となくですが、これで今後上手く連携していけるのでは、と思いました。
夜、出席された職員の方数名と、食事をしながら感想をお訊きしました。
そうすると、想像以上に今回の研修をキッカケに、興味を持って頂いていて、今後検討会へ自主的に参加して頂ける話もありました。
我々の思いが少しでも届いたなら、最初の段階としては上出来です。
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