聞こえない作曲家とストーリー

先日、出張中にご一緒したコンサルタントのお一人が、こんな事を言いました。

 

「今、耳の不自由な作曲家が問題になっているけれど、逆に云えばクラシックで売れるためには、あれくらいストーリー性が重要だって言うことだよね」

 

確かにその通りで、恐らくよっぽどのクラッシック音楽のマニアで無い限り、我々がクラッシックで買ったり聴いたりするのは、ベートーヴェンやモーツァルトと言った古典です。

 

現代(交響曲等、クラッシックスタイル音楽)の作曲家は、映画のサントラ等話題になったもの以外殆ど興味がないと思います。

 

要するに、謝罪会見に現れた私と同じような中年で髪の薄い眼鏡の男性より、広島生まれ被爆者二世の全聾(ろう)の作曲家で、時折壁に頭を打ち付ける「現代のベートーベン」の方が、間違いなく聴いてみたいし興味を引くと云うことです。

 

実際オリコン2位になったり、10万枚売れたりするのは、そのストーリーが有ったからでしょう。

 

以前このブログ「顧客価値創造」で書いたように、この高度情報化社会では画期的な商品やサービスでもすぐ類似のものが出てきて同一化してしまい、差別化が難しくなります。

 

その中でユーザーが選択判断するのは、結局のところストーリー=付加価値なのです。

 

それくらいストーリーが重要だと云うことです。

 

そして、それに気づいた、提供する企業側は、色々なものにストーリーを添付しようとしています。

 

しかし、問題はユーザーが求めているのは、本物(本当)のストーリーだということです。

それが虚偽だったり創作されたものだったりすると、当然激しい副作用がでてきます。

 

 

だから私は、作曲家の話を聞いて、昨年多発したホテルやレストランの偽装表示問題を思い出してしまったのです。

 

根底にあるのは同じです。

これも勿論、やってはイケない悪い例ですが。

同じ料理でも「全ての素材を地元産に拘って・・・」と書く事によりストーリーが生まれます。

 

 

しかし、嘘が暴かれた時、大きな代償が待っています。

 

では、本物のストーリーを作るには、どうしたら良いでしょう?

 

私は二つの方法をオススメします。

 

一つ目、当たり前ですがストーリーになるものが本当に無いか、真剣に探すことです。

意外と探していないのものです。

外部の人に何か無いか聞いてみましょう、自分達でも色々(何回も)歩いてみましょう、他の地域も見て比較してみましょう。

 

二つ目は、無ければ作りましょう。

その時役に立つのがホスピタリティマインドなのです。

 

無ければユーザーが何を求めているのかを徹底的に考えて、対応するのです。

それ自体が、ストーリーになります。

 

例としては、以前このブログで「歌登のおもてなし」について書きました。

まさに何も無いから、旅行会社の要望に対してNOと言わず積み上げていった、それがストーリーとなったのです。

 

是非、正しいストーリーを作ってみてください。

 

(関連して、最近のドラマ・フォアグラ弁当・村上春樹等の、所謂「大クレーム時代の対応」に付いても書きたいのですが、またの機会に)

 

 

*写真は札幌駅に設置されたアイヌのモニュメント像。今キャンペーン中の、おもてなしの言葉「イランカラプテ」を、もっと上手に広めて欲しいなぁ。

 

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