
今回の連休は久々に温泉活動、略して「温活」を行ってきました。(温泉巡りのことですw)
札幌の紅葉は見頃を過ぎましたが、道南は今がピークの美しさです。
温活と云いながら、今回最も感動したのは道の駅「なとわ・えさん」
当日は早朝から温活していたので、早目に昼食を取ろうと思い、11時頃にこちらへ立ち寄りました。
客はテーブルに一組しか居なくて、時間が早かったかな?と思ったら、そのテーブルの2人が「いらっしゃいませー」
ご主人夫婦?がミーティング中だったようです(笑)
ここの名物が根ボッケとがごめ昆布ラーメンだと知っていたので、「根ボッケ食べたいんですけど」と言うと
ご主人「根ボッケ、今取りに行ってて、まだ無いんだわ~!20分位掛かるかなー?なんもゆっくり食べていけばいいっしょ」
ご主人「今日クラゲの姿造りもお勧めだよ!」
私「くらげ?」
ご主人「違う、ふくらげ!」
私「ふくらぎ?」
ご主人「こっちおいで見せてあげるから、これさフクラゲ!美味いよ!」
私(やっぱりフクラギだ・・・)
*三陸周辺ではフクラゲと呼ぶようですが、北海道では初めて聞きました
こんな楽しいやりとりがあり、私は予定を変更して腰を落ち着けて食べることにしました。
先ずは朝イカ刺身とがごめ昆布ラーメン塩味とビール(運転手付きなので)を頼みます。
そうしたら、頼んでいないイカフライが・・・。
「これはお造りに使わない所を揚げてます、ビールに合いますよー」
合うに決まってます!熱々のやつをやっつけます。
そうすると、朝イカ刺身がやって来ました。また、小鉢が付いてきました。
「これは肝の揚げたのです」
透明なイカはコリコリで甘く、肝は美味いし、日本酒飲みたいのを必死に我慢です。
これで700円!
ご主人「イカ、美味いでしょ!根ボッケ来たんで、もう少し後に持ってくるから」
すると、今度はがごめ昆布塩ラーメン(750円)が来ました。
麺にがごめ昆布が練り込んであり、緑色です。
「麺を半分くらい食べたら、このがごめ昆布を入れて下さい」で、全部食べたらスープにご飯を入れて食べて下さい」
なんて、工夫されているんでしょう。
鳥ベースのスープはあっさりしていて、そこにがごめ昆布をいれると更に奥深い味に!
最後のライスをスープにダンクインして完食!
これから根ボッケが来るのに・・・。
で、お待ちかね根ボッケ定食が来ました。
す、凄いボリューム・・・。
珍しい根ボッケの刺身に焼き物、フライに蒲焼き、これに頭と卵の煮物、その他小鉢類が付いてきて1500円!激安です。
後半はヒーヒー云いながらも、あまりの旨さに完食しました(^^♪
今回はすっかりグルメリポートになってしまいましたが、気づいたことが3つ有ります。
1つ目は、やはり「お客様とのコミュニケーション」の重要さです。
最初にご主人達との会話が無かったら、只の暇な食堂という評価をし、ラーメンだけ食べて帰ってきたに違い有りません。些細な事でも良いのでマニュアルに無い雑談をするのは、ホスピタリティを向上させる最初の一歩。本当に大事なことだと思います。
2つ目は、「ちょっとでも良いからお客様の期待値を超える」ことです。
こちらの料理はラーメン一つでも食べ方に一捻りが有ります。
定食や単品メニューもそうです。
こちらが予想しているものを良い意味で超越すると、そのギャップが満足度になります。
3つ目、「ご当地グルメはここでしか食べられないもの、B級じゃないものであるべき」
観光まちづくりの手段としてご当地グルメは各地で盛んですが、失敗も多い様です。
その理由として、何処でも食べられるものが多い事と、B級を意識しすぎて奇を衒ったものが多い事だと思っています。
特に北海道の地方に何時間も掛けて行くのに、札幌でも食べられるものをわざわざ食べに行くでしょうか?
そして、札幌で食べられないにしても、地元の人も食べない、B級ご当地グルメを食べたいでしょうか?
それであれば、昔から地元で食べられているソウルフードを提供した方が、よっぽど良いと思います。
最後に、今回も日帰り温泉を沢山巡っていて、いつも感じる事が有ります。
一つ目は、今回廻った温泉は名湯と呼ばれる所ばかりです。
所がこの連休中にも関わらず、貸し切り状態の所が本当に多いのです。
こういう実態を見ると、中小旅館が大変な状況だと言われるのも頷けます。
早く中小旅館を応援する体制を作らないと、貴重な北海道の温泉文化は衰退するばかりです。
2つ目、温泉旅館にとって、日帰り入浴客は見込み客の筈です。
私も日帰り入浴で、「こんな笑顔のスタッフが居るなら、今度は泊まってみよう!」となったのは一度や二度では有りませんし、そして実際に宿泊しています。
逆に日帰りの受付でぞんざいな扱いを受けたら、どんなに素晴らしい温泉が有っても、泊まろうとは思いません。
残念ながら、現在は後者の温泉宿が圧倒的に多いように感じます。
そんな、マインドであれば、寧ろ日帰り入浴を止めるべきです。
癒やしを求めに来た宿泊客にとって、日帰り客の存在は百害有って一利なし、全く無用だからです。
色々な問題を抱えていますが、貴重な北海道の温泉文化を守るため、自分も何らかのお手伝いが出来るようにしたいと考えています。
とにかく、楽しくて美味しくて沢山の気づきを貰った旅になりました。
今度は何処へ行こうかな♪
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