観光においてのホスピタリティ~旭岳編

9月末、旭岳でキャンプ&登山をしてきました。

 

旭岳は北海道最高峰の山で、日本一早い紅葉が楽しめる場所でもあります。

その為に、例年紅葉時期はロープウェイ手前の道路2kmが、到着まで2時間掛かる大渋滞になります。

案の定、今年も大渋滞となっていました。

30分位ノロノロ運転した地点に、拡声器を持ったスタッフがいました。

何らかのインフォメーションをするかと思いきや、何も発する気配がありません。

彼らの役割は、定期的に反対車線を止めて、営業バスを通すために居るのでした。

 

問題は、待っているその間の私語が酷いのです。

「乗っているバスガイドが美人だったら、速攻で通してあげるのに」みたいな内容を、延々と大声で話しているのです。彼らから、何らかのアナウンスが有ると思い、殆どの車が窓を開けているのに、です。

それも日本中、いや世界中から観光客が来ているのに、です。

 

そんなヒマが有るのなら、「ここからロープウェイ迄、およそ何キロで何分位掛かります」と云った、観光客が欲しい情報をアナウンスするべきです。

私は同じ道民として、恥ずかしい気持ちになりました。

 

更に暫く進むと、また別のスタッフが駐車場を誘導するために立っていました。

私はロープウェイより手前のキャンプ場に行きたいのだと言いました。

すると、そのスタッフは「あれ?キャンプ場は工事している筈ですよ」と言いました。

私は不安になり「キャンプは出来ないんですか?」と聞きました。
そのスタッフは「いや、ちょっとわからないです」との答え。

 

更に進み、ようやくキャンプ場に着くと、駐車場にまたスタッフが居て「駐車場協力金300円頂きます」と言いました。

例年来ている私は「キャンプ場利用者は掛からない筈です。それよりキャンプ場は使用できるのですか?」尋ねました。

すると慌てて他のスタッフに聞きに行き、戻ってきたスタッフは「協力金は要らないです」と告げました。しかし、キャンプ場が利用出来るかどうかは、結局ここでも分かりませんでした。

 

結果的にキャンプ場は利用できました。

しかし、全面工事中の為、使えるサイトは2つだけでした。

見ると狭い空間にテントがひしめき合っています。

その上、明日も朝7時から工事が始まるとのことでした。

次の日はゆっくり滞在するつもりでしたが、早朝に登山をした後、重機の轟音の中、早々にテントを撤収してキャンプ場を後にしました。

 

何故、連休中に工事をするのか、私には全く理解出来ません。

理由は「雪が降るまえに終了させたい」からだそうです。

この連休が終わればキャンパーはグッと減ることでしょう。

その上、9月30日でこのキャンプ場は営業終了するのです。

 

もし地元の方が「駐車場スタッフはアルバイトだから」「キャンプ場は観光産業では無い」と思っているとしたら、大きな間違いです。

 

観光産業は、ホテルやお土産屋さんだけのものでは無いのです。

観光地のガソリンスタンドもコンビニも全て観光産業なのです。

いや、住む人全てが観光産業に携わっていると言えるでしょう。

 

それを共通認識をすることから、全てが始まる気がします。

そして、それを行動に変換し、誘導する地域のリーダーが必要だと思います。

 

 

 

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